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スタッフ
【心に残る小説シリーズ】
『ボックス!』(百田尚樹)── 才能に勝てない努力がある。でも、努力なしに立てないリングがある。
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どうも、BAROQUEスタッフです。
今回は、スポーツを経験したことのあるすべての人に、
“あの頃の自分”を思い出させる熱い一冊――
**百田尚樹『ボックス!』**を紹介します。
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■ 2人の高校生ボクサー。才能と努力、交わらぬ道を歩くふたり
物語の主人公は、同じボクシング部に所属する鏑矢義平(カブ)と木樽優紀(ユキ)。
• カブは、努力と根性の塊。
まっすぐで不器用で、誰よりも練習する男。
• ユキは、生まれながらのセンスの持ち主。
洗練された才能を持ち、どこかクールな天才型。
この2人が、ボクシングという“逃げ場のないリング”で、
互いに意識し、認め合い、ぶつかり合いながら成長していく。
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■ 才能の残酷さと、努力の尊さ
カブは誰よりも努力する。
でも、どうしてもユキには勝てない。
「頑張ってるのに勝てない」
「努力って、意味あるのか?」
誰もが一度は抱いたことのあるこの問いを、
この作品は真正面からぶつけてくる。
そして、答えは簡単には出ない。
でも――「努力は才能に負けても、心には残る」
そう信じさせてくれる描写が、この作品にはある。
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■ 引き際は誰が決める? 自分か、結果か、それとも…
ボクサーとして“引き際”を意識しなければならない瞬間が、
物語の後半に何度も訪れる。
• 怪我
• 挫折
• 伸びない記録
• 才能の壁
それでも、リングに上がり続けるか?
それとも、潔く降りるか?
この問いは、アスリートだけじゃない。
**社会で頑張るすべての人間に突きつけられる“人生の選択肢”**だ。
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■ 『ボックス!』はスポ根じゃない。“本音と尊厳の青春ドラマ”だった
スポーツ漫画や青春小説はたくさんある。
でも『ボックス!』が特別なのは、
勝ち負け以上に、「生き方」の美しさと痛みを描いているところ。
• 自分の限界を知ること
• 諦める強さと続ける勇気
• 誰かの背中を見て、自分を奮い立たせる時間
それらを、ボクシングという最もシンプルで過酷な舞台で描き切った。
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■ 才能に勝てない。でも、努力した日々は、自分を裏切らない。
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